「やるかどうかじゃない。やるんです」──筋トレだけでなく、経営や人生にも通じる強い言葉を発する株式会社esi代…

【大阪・堀江発】凄腕パーソナルトレーナーの健康増進計画。「生きるを楽しむ」人々に溢れる社会を実現

「やるかどうかじゃない。やるんです」──筋トレだけでなく、経営や人生にも通じる強い言葉を発する株式会社esi代表の中野ひろゆきさんは、大阪・堀江で経営者やビジネスパーソンに大人気のパーソナルトレーニングスタジオを運営する傍ら、健康経営のコンサルタントとして企業の現場に向き合っています。カナダ留学、アメフト、フィットネスなど、数々の挑戦を経てなお「誰かのために動き続けたい」と願う中野さんの原点に迫ります。

【第1章】従業員の健康、企業の成長を両立させる健康経営スペシャリスト

―中野さんが創業した株式会社esi(イー・エス・アイ)の事業概要を教えてください。

esiは経済産業省が認定する健康経営優良法人の実践パートナーとして、法人様にはコンサルティングやマーケティング、個人のお客様にはフィットネスといった健康促進に関連するサービスを提供しています。健康経営では、企業が従業員の「生きるを楽しむ」を実現するために戦略設計からイベント運営までをワンストップで支援しています。フィットネス事業では「OSAKA FITNESS HUB」というパーソナルトレーニングを提供しています。

― 昨今、健康経営の重要性が強調される中、SDGsやESG投資の導入を検討する経営者も増えています。現状をどのようにご覧になっていますか。

健康経営に取り組む企業は、資金的にある程度の余裕があり、健康投資が可能な環境にある場合が多いと感じます。もちろん、そうした企業でも人材不足や労働環境の改善といった人的課題は抱えており、決して「課題がない」わけではありません。

一方で、売上が伸び悩み、人件費や固定費、広告費などのコスト削減に追われる企業では「健康経営にまで手が回らない」という声があるのも事実です。中長期的に企業が成長していくためには、従業員一人ひとりの健康が不可欠だと分かっていても、リソースが限られる中小企業にとっては、実際の取り組みに踏み出すハードルが高いのが現実ではないでしょうか。

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さらに、健康経営優良法人に認定されても、得られるのは地方銀行の金利優遇や公共事業の入札面での比較的小さな利点にとどまります。取り組んでもすぐにリターンを実感できるわけではなく、効果の測定も難しいため「目に見えるメリットがないならやりたくない」という声も少なくありません。

― そうした中でも、健康経営に舵を切ろうと、中野さんにノウハウを求める企業が多いのですね。

そうですね。健康経営優良法人に認定されると「何千社中、何位」と順位が出てきて「順位が低いのは恥ずかしい。どうやったら上がるのか」といったご相談を受けることもあります。こうした制度面の仕組みは、企業が健康経営に取り組む一つのきっかけになっています。

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経済産業省のホームページを見ても、健康経営に取り組む企業は年々増加しています。その背景には、認定を取得しないことで補助金や支援制度の対象外になるといった「やらないデメリット」があることが大きいでしょう。健康経営の効果は可視化しづらい一方で、取り組まないリスクは年々顕在化しており、多くの企業が「やらざるを得ない」と感じているのが実情です。

とはいえ、健康経営を推進するにはさまざまなハードルがあります。例えば、健康診断機器や休憩スペースの整備、ITツール導入といったインフラ整備への初期投資。また、従業員の業務時間の一部を健康施策にあてることで生じる生産性への影響も見逃せません。私たちはこうした課題を多角的にヒアリングしながら、各企業の状況に合った「できること」を提案しています。健康経営は基本的に社内で担当者を発足させて、分からないことは外部リソースを使うというのが一般的な方法です。

【第2章】「あいつに負けたくない」。質問力で経営者の本音を引き出す

― 中野さんが運営しているOSAKA FITNESS HUBの概要を教えてください。

OSAKA FITNESS HUBは大阪の堀江に構えるパーソナルトレーニングスタジオです。ビジネスパーソンをはじめとしたご利用者のダイエットや健康維持、姿勢改善といった多様なニーズに対し、経験豊富なトレーナーが一人ひとりに寄り添いながらマンツーマン指導をしています。

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このスタジオは2011年3月にPersonal Studio GRACEという名前で誕生しました。当時、私は社会人アメリカンフットボールリーグの選手からパーソナルトレーナーになったばかり。世の中には健康経営という概念がまだ存在せず、パーソナルトレーニングも今ほど浸透していませんでしたが、今後の業界の動向やニーズを見据えてパーソナルトレーニングに軸足を置いて開始したんです。

― どのような方が中野さんのパーソナルトレーニングを受けていらっしゃいますか?

30代前半から70代までの経営者や専門職の方が多いです。そもそも通常プランが1回1万5000円 ✕ 月4回と高額のため、お金とお時間があることが前提ですね。仕事を続けるために、ゴルフを楽しむために、かっこいい自分でいるために必要なのは「健康」。健康でいることの「価値」が高く、自己投資のために運動が必要だと感じていらっしゃる方にお越しいただいています。

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― パーソナルトレーニングを受けている方はどのようなニーズを持っていらっしゃいますか?

会社や家族に言えないお悩みがあったり人知れず鬱に苦しんだりして、精神的安定を求めていらっしゃいます。また、痩せたいというご希望を丁寧に深堀りしていくと「自分よりも若い経営者がシュッとしていて、負けたくない」といった別の本音が出てくる場合もありますね。加えて、経営者の皆さんにとって「体重を10kg落とす」という目標を達成することは当たり前。その先の「マインド」に変化が生まれるように、タイミングを見計らって「次はこうしましょう」と提案しながらトレーニングをサポートしています。

【第3章】カナダの大学時代、自力で学費を稼ぐ。どんな障壁もぶっ壊す

― 中野さんは15歳から8年間カナダに留学していらっしゃいます。どのようなお子さんだったのでしょうか。

海外に興味を持つ子でしたね。電車で英語を話す日本人に憧れ、読めないのに英字新聞を持ち歩くほど。知り合いのおばちゃんが英語の先生だったこともあり、小学生の頃から積極的に英語を学んでいました。語学力は全く習得できませんでしたけれど。中学ではオーストラリアに2週間留学。その後は海外留学ができる高校に進学し、1年間留学したカナダの高校にそのまま転入しました。

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― 中野さんは8年間のカナダ生活で言葉や宗教、文化、人種といった壁を経験したとおっしゃっていましたよね。

初めてのホストファミリーがターバンを巻いたシク教徒のインド人だったんです。英語だけでなくパンジャブ語の壁にも直面し、さらに毎日カレーばかり食べる姿に文化の違いを痛感しました。彼らが熱心にお寺に通う姿を見て「日本にずっといたら仏教や神道の違いを意識しない人も多いだろうな」と気づき、自国の文化や宗教、経済について考える契機となりました。

また、高校から大学にかけてカナダであらゆる経験を重ねていくにつれ、さまざまな視点や価値観を受け入れるようになりました。多様な人種や文化、歴史的背景が交わる環境で相手を表面的な特徴ではなく本質で判断する力を養ったことが、現在の健康経営の研究や啓蒙、今後の可能性を見極める視点に繋がっていますね。

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― カナダでの大学時代に人生のターニングポイントがあったと伺っています。どのようなエピソードだったのでしょうか。

大学では、全ての学費や生活費を自力で賄ったことです。当時は学生ビザの制約で働けなかったため、カナダの大学で半年間学業やアメフトに励み、日本で半年間アルバイトする二重の生活を4年間も送っていました。人生をかけて自力で稼いだことから本気で取り組む大切さを学びましたね。また「これをやる」と決心したら、どんな苦難があっても自分なりの努力を続ければ道が開けることも。「成し遂げるためには10や100、1000の努力が必要」というマインドやアクションが私の支えになっています。

現在(2025年4月)でも日本のフィットネス人口は5%未満と低く「課題が多すぎて参入は難しい」と言われることがありますが、それでも勝つ方法はあります。それには「どれだけ脳に汗をかけるのか」がカギ。カナダの大学時代、私はマーケティングを専攻する傍ら法律の講義も履修しましたが、英語では理解できず日本語で調べていました。それでも難解で、最終的には英英辞書を引いてやっと腑に落ちたんです。「これにクリアできたなら、日本に帰ったら楽勝じゃないか」と自信になりました。

【第4章】筋トレすると決めたら、やる気があろうがなかろうが「やれ」

― このパートでは筋トレについてお伺いします。中野さんはいつから本格的に筋トレを始めましたか?

15歳の誕生日からです。

― 現在の筋トレの頻度やメニューをお聞かせください。

筋トレの頻度は目的によって違いますが、週4〜5回です。メニューは大きく2つあり、「押す」と「引く」を分けてトレーニングするプログラム。また、丸一日全身をトレーニングするプログラムもあります。押す日はスクワット、ベンチプレス、ショルダープレス、トライセップ。引く日はデッドリフト、背中、バイセップです。

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― ご自分の体で好きなところはありますか?

強くて速いこと。私はアメフト選手だったため、自分の体を評価する時は部位ではなく「どんなことができるのか」にこだわっています。アメフト選手の理想は、体重と筋力があること。現役時代、ベンチプレス100kgをどれだけできるのかをチームメイトと競ったことがあり、21回上げました。重いオモリを持ち上げる筋力がありながら、40ヤード(36.576メートル)を4.9秒で走れることに自信がありますね。

― お好きなプロテインは何ですか?

Optimum Nutrition(オプティマム・ニュートリション)のHYDRO WHEY(ハイドロホエイ)です。

― 「今日は筋トレしたくない・・・」と思う時はありますか?

ありますよ。ただ、筋トレは「やる気があるから、やる」ではなく「やるもの」。筋トレはやる気があろうがなかろうが、雨が降ろうが槍が降ろうが、やるんです。例えば、Optimum Nutritionのトレーニング前に飲む専用サプリを飲んだり心拍数を上げたりして、10しかなかったやる気を100に近づける工夫をする。やる気があるからジムに行く、やる気がないから行かないというのはアマチュアですね。

― アポや取材、テレビ番組の撮影などでランチが食べられない時、どうしますか?

普段から朝ご飯もランチも「食べなければならない」という概念はなく、お腹がすいたら食べているんですよね。晩ご飯は家族が作ってくれるのでしっかりと食べています。昨日も白いご飯を3合食べましたね、鶏の胸肉ではありませんよ(笑)。

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― 運動以外でも気をつけている生活習慣をお聞かせください。

大切にしているのは食事と睡眠、水分補給、サプリメントです。食事ではわざわざ油ものや味の濃いものを食べに行くことはありませんが、とんかつを食べたい時は我慢せず食べます。自分が欲するものを正しく食べていたら問題ありません。睡眠時間も最低7時間確保しています。5時半に起きるためには22時半に就寝する必要があるため、何時に帰宅すべきか逆算しています。こうすると自分のライフスタイル全体が自然と調整されていくんですよね。

水分補給は冬でも1日5リットルを目安に、喉が渇く前に定期的に飲むようにしています。サプリメントはOptimum Nutritionの製品を中心に、目的や運動量に応じて選んでいます。私の場合は、アルギニン、シトルリン、グルタミン、クレアチンといったアミノ酸をはじめ、ビタミン・ミネラルも欠かさず摂取しています。加えて、日々の食事内容をふまえて不足分のタンパク質はプロテインで補っています。

【第5章】メディアに出る理由は、自信をなくした人の味方になりたいから

― 中野さんはテレビ番組の制作や出演、NHKや雑誌『Tarzan』との協業、記事や書籍のリリースなど、多岐に渡ってご活躍になっています。今後の展望をお聞かせください。

私は「何をやりたいのか」よりも「なぜそれをやるのか」を重視しています。例えば、関西の情報ワイド番組「おはよう朝日です」に出演する際は早朝の3時に現場入りし、5時にリハーサルを行います。スタッフの方から「なぜ、こんな朝早くから来てくれるんですか?」と驚かれることもありますが、視聴者の中にはたまたま番組で私を見て「今日はなんか楽しい1日になりそう」と感じる方がいらっしゃるかもしれないからです。現在、YouTubeで「人生のユニークな選択肢」をテーマに動画を公開しています。精神的に強い人もそうでない人も含めて、多くの方々の味方でありたい。

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10年以上続けてきたフィットネス業界で実力を認めていただけるようになった今、自分の価値をよりいっそう高めつつ新たな挑戦をしたいです。最終的には「情熱大陸」や「ナショナルジオグラフィック」のような番組に出て「私はこのままでいいんだ」「自分も挑戦してみよう」「こういう人がいるんだ。勇気づけられた」と視聴者に元気を与えられる存在を目指しています。

― 最後に、この記事を読んでいらっしゃる皆さんへのメッセージをお願いします。

シンプルに「探究心を忘れないこと」というメッセージをお送りしたいです。世の中で毎日起きていることだけでなく、興味があることやご自分のことも掘り下げていくことが大切です。これはあるメディアでも話したことがありますが、後であの藤井聡太さんも同じことをおっしゃっていましたね(笑)。

― 中野さん、お話をお聞かせいただきありがとうございました。

(企画・取材・執筆:佐野 桃木 写真提供:中野 ひろゆき 最高顧問:Z)

● プロフィールはこちら「株式会社esi代表取締役CEO 中野ひろゆきさん

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